IYA International Yoga Summit 2023 (17th-19th, Nov)

インドヨーガ協会/IYA情報

インドヨーガ協会/IYAの3日間のカンフェレンス(11/17-19)、IYA International Yoga Summit 2023が北インドのハリドワールにあるデーヴサンスクルティ大学(Dev Sanskriti Vishwavidyalaya)のキャンパスで開催されました。インド全土から現代のヨーガを担う主要メンバーが集結です。

開会式にはインドヨーガ運営評議会(GOVERNING COUNCIL)のメンバーであるスワーミー・チダーナンダサラスヴァティー氏(Parmarth Niketan Ashram)、スワーミー・バーラタ・ブーシャン氏(Mokshayatan International Yogashram)、イーシュヴァラ・バサヴァラッディ氏(元MDNIY)、H.R.ナゲーンドラ氏(SVYASA Yoga University)をはじめ、執行委員会(EXECUTIVE COUNCIL)の会長ハンサ・ヨーゲーンドラ女史(The Yoga Institute)、シュリーS.スリダラン氏(Krishnamacharya Yoga Mandiram)、チンマヤ・パンディヤ氏(Gayatri Pariwar, Dev Sanskriti University)、スボード・ティワーリー氏(Kaivalyadham)、アーナンダ・バラヨーギー・バヴァナニ氏(International Centre for Yoga Education and Research )、K.C.ジャイン氏(Adhyatm Sadhna Kendra)、S.P.ミシュラ氏(IYA PrCB)などが参加されました。

またオンラインを通じてIYA総裁シュリー・シュリー・ラヴィシャンカル氏(The Art of Living)、プラナヴァ・パーンディヤ氏(Gayatri Pariwar, Dev Sanskriti University)も参加されました。

開会式では全員が手を繋ぐシーンもあり、まさしくIYAの目的でもある“Unifying the Diverse Tradition of Yoga”というヨーガの新たな取り組みの今後の発展を象徴するようなサミットとなりました。

参加者はゲストスピーカーやデーヴサンスクルティ大学の生徒さんも含め約400名近くの方が参加されました。今回はインターナショナル・サミットに相応しく、日本からインドヨーガ協会メンバー代表者5名、またロシアなどからも数名の参加者がみえていました。

カンファレンスは11月17日(金)午後からの開会式から始まり、サットサンガ、各種ワークショップ、GBM(General Body Meeting)/インドヨーガ協会集会、パネルディスカッション、各種研究発表、Yoga Chikitsa Acharya等の表彰式、文化交流プログラムなどが催され、11月19日(日)の閉会式まで盛況のうちに幕を閉じました。ここでは各内容について簡単に紹介していければと思います。

GBM (General Body Meeting) /インドヨーガ協会集会

GBMではIYA SG/事務総長であるスボード・ティワーリー氏を中心に、インドヨーガ協会全体の活動報告、会計報告、インド全土から集まった各州チャプター代表者による活動報告、意見交換、また交流の機会がありました。同州Chapterメンバーだけでなく、異なるChapterメンバーが直接交流できる貴重な機会でもあり、お互いの結びつきを強化し、士気を高める非常に充実した機会となっていました。

ワークショップ

約15種類のワークショップが多種多様なトピックにてIYAメンバー/アソシエート・センターのコンダクターによって開催されました。これらのワークショップは、ヨーガ・ニドラー、ヨーガの解剖学、生活の中のバランスについてのヨーガ、YINヨーガ、ヨーガを通じての平和と健康の再発見、肥満管理のためのヨーガなどです。

各種ワークショップのタイトル:

  • YAMAS AND NIYAMAS OF YOGA PHILOSOPHY FOR LIFESTYLE TRANSFORMATION INFOUR DIMENSIONS IN THIS DIGITAL ERA
  • Yoga Nidra
  • Deeply experiential understandinfg of Yoga
  • Yoga Chikitsa: Whole person Approach to Health and Healing
  • Swara Yoga-Importantce and Apprecation
  • YOGA IN DAILY PRACTICE FOR STUDENTS
  • Yoga Anatomy
  • Yoga for Obesity Management
  • YOGIC SUKSHMA VYAYAMA : A better Way to Health
  • Rediscovering Health and Happiness through Yoga
  • Yoga for Balancing our Life
  • YIN Yoga
  • The miracle of deep Breathing (DerghSwasth Preksha)

パネルディスカッション

多くのパネルディスカッションも開催され、その中の一つの”Yoga as a therapy : Interdisciplinary approaches”のパネルでは、35年以上インドを中心にヨーガを学び、タイのThai Yoga Instituteのco-directorを務め、現在IYA-LM(Life Member)にも加わった相方宏先生が登壇され、2008年以降のインドヨーガ改革、WHO TM/CMの枠組みにあるセラピーとしてのヨーガについて、同じくWHO TM/CMの枠組みにあるタイマッサージ/Nuad Thaiとも対照しながら解説をしていただきました。

各種パネルディスカッションのタイトル:

Panel Discussion1: Yoga and Mental Health

Panel Discussion2: Application of Yoga philosophy and ethical values

Panel Discussion3: Yoga as a therapy: Interdisciplinary approaches

Panel Discussion4: Yoga Asana Competition -Pros and Cons

Panel Discussion5: Yoga Education-Maintaining the quality of Yoga

研究発表

各種研究発表では、最新の研究発表とポスタープレゼンテーションがありました。ヨーガ分野でも急速に研究分野の発展が進んでいます。

文化交流プログラム

文化交流プログラムでは、デーヴサンスクルティ大学の生徒さんによるヨーガのデモンストレーションやダンスのパフォーマンスが催されました。全ての質が高く圧巻のパフォーマンスでした。

閉会式

ヨーガセラピー分野で活躍する方の表彰式や各チャプターごとの記念撮影が執り行われました。

今回日本からIYAメンバー代表者5名が参加し、日本側からもヨーガを通じた国際交流の今後の展望についてや、インド伝統文化であるヨーガへの謝辞が述べられました。

記念品

参加者の方へは、IYAロゴ入りのエコバック、ノートパッド、ペンのセットがインドヨーガ協会誌とともに配布されました。特にこのゴールドプリントのペンが好評でした。今回はスタッフ参加で記念品がイベントに間に合うかどうかという過程を見てきたので無事に参加の方に届けられ良かったです。

終わりに

今回のカンファレンスはインド全土のIYAが一致団結する貴重な機会となっていました。今後各団体/ 機関の垣根を超えた共通のシラバスを用いたアカデミックなヨーガの学びや、WHOのTM/CAMの枠組の中でのセラピーとしてのヨーガが更に発展していくことと思います。またこの枠組みの中で日本で真摯にインド伝統のヨーガを学ばれている方々の存在も認知されたことと思います。

今後IYAのカンファレンスは年に4回の開催を予定しているとのことです。次回の開催場所や時期についても話が進んでいます。今後の動向からも目が離せないですね。

今回のイベントにはスタッフとして参加させていただきました。インドのイベント事情の裏話については、また別記事にて紹介していければと思います。

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