IYA Darshana|ヴィシャーカパトナムより近況報告

インドでヨーガの博士課程

はじめに

皆さん、こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?私もおかげさまで、元気に日々を過ごしています。

ここインド・ヴィシャーカパトナムでの生活も、少しずつ整い、だいぶ快適になってきました。思い切って寮の部屋にクーラーとWi-Fiを導入し、テレビとパソコンモニターも備えたことで、勉強や仕事の効率も大きく向上。オンラインクラスも再開し、気分も新たに、新生活のような日々が始まっています。

アーンドラ大学の学部長がIYAに加入

さて、最近の大きな出来事として、私の指導教官であり、アーンドラ大学ヨーガ学部の学部長でもある教授が、インドヨーガ協会(IYA)のライフメンバーに正式に登録されました。これを契機に、ヴィシャーカパトナムでもIYA関連の動きが活発になり、私もその中でさまざまな出来事を間近で体験しています。

先日、GITAM Universityにて「国際ヨーガの日(IDY)」に向けたカウントダウンイベント(IDYまであと74日)が開催されました。これは、インド政府・Ayush省が主導する全国規模の公式イベントで、選定された拠点でCYP(Common Yoga Protocol)クラスが実施されるものです。私も参加し、アーンドラ大学の教授や学生たちがデモンストレーターとして力強いヨーガの実演を行っていました。

その後の1週間は、アーンドラ大学での試験監督業務で多忙を極めました。インドの試験は1コマ3時間と時間も長く、これがまた一筋縄ではいかず……(笑)。インドの“カンニング文化”の創意工夫には、毎回驚かされます。胸ポケットやお尻の下から出てくる小さなメモ、友人への口頭での質問、アップルウォッチに表示された解答、ChatGPTを使いながらスマホで書き写す姿、窓際の席で電話で外部に質問…さらには先生に直接聞いてしまう学生まで!まさに「工夫の宝庫」でした。

IYA AP Secretaryの訪問とIYAプロモーション活動に同行

さて話を本題に戻すと、上記試験の終了とともにインドヨーガ協会(IYA)アーンドラ・プラデーシュ州の代表(Secretary, AP)であるShri Ravi(ラヴィ氏)がヴィシャーカパトナムを訪問されました。

数回のミーティングを経てIYAとアーンドラ大学との連携がさらに進み、今年のIDYに向けた合同イベントの開催が本格的に始動しています。加えて、アーンドラ大学創立100周年記念を兼ねた大規模カンファレンスの構想も立ち上がりました。

HOD Yoga&Consciousness dept, Prof. Ramesh Babu ji, Shri Ravi ji, Mr. Hemanth ji and me

幸運にも、アーンドラ大学のVice Chancellor(学長)との会議にも同席する機会をいただきました。ちなみにこのVC先生、かつて東京に住んでおられた経験があり、日本語もご存じとのこと。思わぬご縁に心が温まりました。

翌日は、地元で名高いヨーガ教育機関「Yoga Consciousness Trust」を訪問し、IYA提携コースに関する協議を行いました。その後も、GITAM University やヴィシャーカパトナム市内のヨーガ関係者と次々にお会いし、現地での実践の多様性や熱意に触れて、多くの学びと刺激を得ました。

Yogacharya H.H.Raparthi Rama Rao ji
Guru ji, Bheemali YCT
Residence of Guruji
Cows with Shri Ravi ji
GITAM University, Director of Sports Wing Commander Dr. Vijay Kumar ji

こうした実務的なディスカッションの合間にも、お互いのグル(師)について語り合ったり、ヨーガの経験談や人生の出来事についての雑談があったりと、インドらしい豊かな交流を目の当たりにさせていただきました。こちらではシッディ(神秘的な力)の話なども、自然な話題として登場します。

またこの数日間は、ラヴィ氏と行動を共にさせていただきました。氏の人生とヨーガとの出会い、IYAの普及やご自身のダルマとしてのヨーガの伝統の継承への思いを直接伺いながら、「この動きを一緒に支えていきたい」という気持ちが強くなりました。 

さらに、近年の新しい動きとして、ヨーガマットと連動する革新的なアプリの開発が進められていることも知りました。実際にデモも見せていただきましたが、これが非常に興味深い内容で、モーディー首相からも高く評価され、今年の大阪万博でのお披露目が予定されているそうです。伝統とテクノロジーの融合が、これからのヨーガの新しい地平を切り拓いていくのを感じました。

おわりに

今後も、現地の空気感、学び、そして気づきを、こうして少しずつ発信していけたらと思っています。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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