女子寮への引っ越しが完了

インドでヨーガの博士課程

はじめに

みなさん、こんにちわ。日本は冷え込んできていることと思います。インドのヴィシャーカパトナムも朝晩が少し冷えるようになってきました。こちらはシャワーも冷水のみなので、少し気合が必要になってきています(笑)さて、タイトルにも書きましたが、今週の月曜日にとうとう女子寮への移動が完了しました!今週は掃除を始め、新たなお部屋で環境作りに取り組んでいます。

寮への移動

待ちに待った月曜日。焦る気持ちを抑えながら、まずはデパートメントへ行って担当教授との話し合いへ向かいます。この件も色々あるのですが、また後日。無事に話し合いを終え、ゲストハウスへ戻り移動の準備を行います。ここからは10時半頃に寮のオフィスへ連絡をし、移動先の部屋の状況を確認してもらいOKサインが出れば移動となります。

予定時間に連絡し、スムーズに確認が終了。すると、ここからは迎えを呼ぶから下に降りて!と即出発となりました。このように「待つ、待つ、待つ、待つ、待つ・・・・、時が来たら間髪なくGO!」というのがインド式です。

パッキングは済ませていたので、5分後にはゲストハウスのチェックアウトを済ませ玄関へ到着、すると1分も経たずに大学用のリキシャーが到着。ドライバーの方から「寮長からの指示です。女子寮へ向かいます」と一言があり、そのままリキシャーへ乗り込み出発です。

女子寮は大学から5km程離れた場所にあります。リキシャーで10分くらいで到着となりました。

何はともあれ大掃除

前日に大まかな清掃を行なってくれていたものの、やはりインドの場合は入寮時も自分で掃除をする必要があります。尼僧Hyさんも手伝ってくれて大掃除が始まります。壁、戸棚、窓、床、ベッドなど、とにかく届く部分は全て掃除をします。何度も洗いながら使ったものの、3枚の雑巾が真っ黒の使い切りになりました。床も掃き掃除をしてから、バケツで水をかけて徹底的に掃除をします。埃や砂を含んだドロ水をかきだし、さらに仕上げの拭き掃除をします。ここまで終えるとやっとしっかり呼吸ができるような状態になりました。写真ではわかりにくいですが、見違えるようになりました。

お掃除前:倉庫だっただけあって埃がたくさん・・・
お掃除後:壁も床もピッカピカになりました
中庭はベトナムの学生さんが沢山の作物を育てています
日本でいう3階建、屋上からの写真です

冷蔵庫の確保まで

アーンドラ大学ではありがたいことに一部屋に1台の冷蔵庫が備え付けられています。プネー大学では共用のみだったので非常にありがたい設備です。しかし私の部屋は倉庫だったため冷蔵庫はありません。そこで冷蔵庫の設置を寮母さんにお願いしたのですが、手配されたのが廃棄直前の骨董品のような冷蔵庫でした。古いだけならまだしもハエの死骸がドアノブの溝に数匹、ドアを開けると長期間使っていなかったのか黄ばんだ汚れ、匂い、小さな虫・・・ギャーと叫んでしまいそうなクオリティです。交換できないか頼んでみると他の冷蔵庫が来るまで2−3日待つようにとのこと。一旦こちらの冷蔵庫を使うようにとのことでしたが、尼僧Hyさんから絶対にこれは使うな!のアドバイスが。確かにここで一度受け入れてしまうと、そのまま新たなものが来ない可能性が高まります。冷蔵庫がないうちは食事も手伝ってくれるとの優しさに甘え、こちらの骨董冷蔵庫は粗大ゴミコーナーに戻し待つことに。

ここから2日後粗大ゴミコーナーにある他の冷蔵庫10台ほどを回収する日がありました。その時に他の担当者にから冷蔵庫が運ばれてきたのですが、なんと例の骨董冷蔵庫です。男性インド人のスタッフに「電源が入るんだから、自分で洗って使って!」と言い放たれます。しかしここで引き下がったら、ここから3年この冷蔵庫と一緒に過ごすことになる可能性が大です。寮母さんに助けを求めると「あと2日待って。寮長に話すから」とのことなので、再び冷蔵庫を部屋から撤去し、新たな冷蔵庫が来るのを待つことにしました。

他の壊れた冷蔵庫は撤去され、寂しそうに並ぶ2台・・・しかし・・・
このレベルは耐えられませんでした・・・

さてその2日後の金曜日、再び寮母さんに話すと今度は「自分で寮長に電話してみて」と言われます。どんどん話が変わるのもインド式なので慣れたものですが、まずは寮のオフィススタッフに相談し数日後までに対応してくれることになりました。ただここからはどんでん返しで、その日の夜7時ごろに寮長が偶然にも様子を見にきてくれたため「冷蔵庫がないんです」とお願いすると、夜にも関わらず新品の冷蔵庫が届くという快進撃が起こりました。

突如届いた冷蔵庫

電化製品の電源プラグ

さて早速冷蔵庫をオン!と言いたいところですが、間取りの関係で延長コードが必要に。翌日に延長コードを購入しに行くことになりました。今まで気付きも着なかったのですが、インドには電化製品によってプラグの大きさが異なり、冷蔵庫でも小プラグのもの、大プラグのものがあります。また電磁調理器などは基本的に大プラグとなります。また必要なコードの太さ(1.5は電磁調理器非対応、 2.5は電磁調理器対応)も異なります。危うく対応外の規格を購入しそうになっていたところを、尼僧Hyさんのお陰で防ぐことができました。

よく見るとこんなにもサイズに違いが。電圧も違う様なので要注意ですね。

さらにアマゾンで購入できる延長コードはパソコン周囲の製品のみ対応の小プラグのものが多く、調理器具などの家電に対応した大小対応プラグは個人商店の方が幅広く対応しているとのこと。いつもの尼僧Hyさんに手伝ってもらいながら、大小どちらにも対応できる二股プラグを購入。しかしその二股プラグを延長コードにするには電気技師専門のお店へ行く必要があるとのこと。なんと大変なことでしょう・・・。

しかしタイミングよく電気屋さんにお客さんとしてきていた電気技師の方がその場で対応してくれるとのことで、無事に二股プラグの延長コードを調達することができました。いつも綱渡り的ですが、最後はどうにか収まるインドです。

お店は大繁盛、とても忙しそうでした
たまたま居合わせてくれた電気技師さんにより即時調達できました
ついに電源オン!
季節毎の温度調整ダイヤルが付いています
お部屋の端に設置

ちなみに店主さんとの雑談でヨーガDeptでPh.Dを行なっていると伝えるととても喜んでくれました。また喘息持ちのお姉さんがヨーガを実践しており症状が改善してきているとのこと。セルフケアとしてのヨーガが浸透していることを感じました。

虫除けネット

ここでの生活での必需品としてドアと窓に設置するネット、日本でいう網戸が挙げられます。網戸といっても、自分で設置するタイプで、窓のサッシにスライド式で取り付けられる日本のものとは異なります。ドアや窓の長さを慎重に測りサイズに合ったものをアマゾンで注文。届いたら椅子によじ登って両面テープを貼り付け、カナヅチで小さな釘を打ち付ける作業が必要です。20分くらいで設置が完了しました。来週は窓も行う予定です。寮に移動してから、夜中の蚊に悩まされていましたが、ドアだけでも虫除けネットをつけたら格段に蚊の攻撃が減りました。

金槌でしっかり固定していきます。サイズもバッチリ効果覿面です。

オンラインショッピングはAmazonとFlipkart

今はこちらでもオンラインショッピングが主流となっています。ちなみに支払いもAmazonではWISEでの支払いが可能でした。以前の長期滞在中は手持ちのカードでは支払いができず、全てデリバリー時にキャッシュで支払うようにしていたのですが今回かなり便利に使えるようになりました。大体到着までは3−4日、長くて1週間程度といったところです。こちらもAmazonプライムを申し込むことで配達を早くすることができるようです。

配達はAmazonのデリバリーが寮のゲートに到着した時に携帯に電話がかかってくるシステムです。これがなかなか難しく、デリバリーのタイミングで寮に居ること、電話に気付くこと、自分が不在であれば寮に居る友人に電話で即座に頼むことが必要です。大学の授業中に来てしまうと受取がずっと出来ないということも起こり得ます。またサイト内にオプションで配達に関する希望を出せるので、試しに16時以降と記載してみました。しかし一度も16時以降には配達されず、大抵午前中からお昼頃に電話がかかってきて、友人の頼んだり、逃したりしています(笑汗) 

それでも今はなんと便利になったものかと思います。以前の留学では自分の足で歩いて、お店を回って、言葉がなかなか通じなくて、高額な値段をふっかけられて、汗水かきながら生活必需品を揃えるということを経験してきました。便利でもあり、寂しくもある部分でもあります。

ちなみにFlipkartは2007年に設立されたバンガロールに本部を持つインドの会社です。噂によるとAmazonよりも配達が迅速らしいので、また近いうちに使ってみたいなと思っているところです。

週末は初の朝一へ

新たな寮で初めて迎える日曜日。噂のサンデー・ベジタブル・マーケットへ連れて行ってもらいました。寮からバイクでものの3分程度、歩いても10分強ぐらいの距離にあります。朝8時には多くの方が訪れていて、カラフルな野菜、果物、お花が広い敷地内に所狭しと並んでいます。こちらも冬の始まり、白菜やブロッコリーなどをはじめ野菜の種類が増えてきているようです。

色とりどりの野菜が並びます
南国の野菜が並びます
フルーツもたくさん
パッションフルーツをおかずとして料理します 
お花の良い香りが漂っています

ちなみにお店からのプラスチックバックなどはないので、自分でエコバックなどを持参します。インドにいるとプラスチックゴミが少ないことを感じます。仮にプラスチックの場合も捨てずに何度も使います。インドのエコ意識の高さを感じます。

ここアーンドラの地で逞しく生き抜いてきたベトナム尼僧Hyさんは、時にインド人より強い時があります。例えば店員さんに「とうもろこしは3本50ルピーよ」と言われても、「2本しかいらないから30ルピーだ!」と言って、店員さんを負かしてしまいます。お釣りがないと言われても「あなた持ってるでしょ!」と、しっかり店員さんが隠し持っていたお釣りを見つけます。やり取りを見ていてたまにヒヤヒヤとしてしまうこともあるのですが、非常に頼りになる先輩です。

自炊を開始

さて冷蔵庫も使えるようになり、食材も購入。先週はHyさんに食事を全てお世話になっていたのですが、本日から自炊を開始。ただここでHyさんの美味しい手料理に舌が慣れてしまって、自分で作った料理のレベルの低さに気づいてしまいました(笑)少しずつ料理も練習しようと心に決めた日となりました。

Hyさんに作ってもらった朝食:お野菜たっぷりのベトナムヌードル
Hyさんのお料理:朝イチの写真のおじ様が切ってくれているパッションフルーツのおかず

おわりに

少しずつ生活も落ち着いてきて、勉強モードも復活してきました。ただヨーガDeptにはPh.D生用の部屋がなく、今は教授室の机の端っこを借りて座っている様な状況です。訪問者が来たら、図書館へ移動したり、寮へ移動したりとまだまだ試行錯誤の状態です。この辺りも徐々に整ってくると良いなというところです。

教授が来る前のお部屋。ここに2名の教授が出勤します。職員室で勉強しているような状況では正直落ち着きません(笑)

さて来週はどんな1週間になるでしょうか。ちなみに12月の第1週は母校カイヴァリヤダーマヨーガ研究所で開催されるYoga for Cancer Careのカンファレンスへ参加予定です。さらにはプネー大在学中に使っていた電動バイクを電車で持って帰るというミッションを計画中です。まだまだ毎日がアドベンチャーな日々ですが、おかげさまで元気にやっております。

12月の中旬くらいにはオンラインクラスが再開できるかなとも思っています。皆さんもどうかご自愛くださいませ。

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