はじめに
今回、アーンドラ・プラデーシュ州にあるAcharya Nagarjuna University (ANU)で開催されたワークショップに参加する機会を得ました。カンファレンスについては別記事で紹介していますが、こちらではANU訪問全体や交通などについて触れていきたいと思います。
カンファレンスの内容についての記事はこちら
Acharya Nagarjuna University (ANU)のヨーガプログラム
ANUにおけるヨーガは、体育・スポーツ科学学部(Collage of Physcial Education and Sports Sciences)の枠組みの中で、ディプロマ、修士課程、博士課程といった学位プログラムとして体系的に運営されています。特に印象的だったのは、World Community Service Centre(WCSC)との連携により、ヨーガ教育が展開されている点です。
WCSCは、Vethathiri Maharishiによって創設され、「Simplified Kundalini Yoga」という形で、伝統的なヨーガを現代社会に適応するよう再構築した体系を提供しています。大学という制度の中でヨーガがどのように位置づけられているのか、その一つの具体例を見ることができました。




人との出会いと学び
今回の訪問では、多くの先生方との出会いも印象的でした。
ANUのCollage of Physcial Education and Sports Sciencesの学部長であるProf. P. P. Satya Paul Kumar氏は昨年日本を訪れており、共通の知り合いもいることが判明。
WCSCのCoodinatorであるRadhika女史からはサリーをいただき、インドの温かいもてなしの文化を改めて感じました。



また、Prof. R. Elangovan氏とはクンブメーラー以来の再会となり、AI時代におけるヨーガのあり方について、ヴェーダートリ・マハリシの思想にも触れながら、非常に明快な解説をしてくださいました。
そして、アーンドラ大学のHOD Prof.K. Ramesh Babu氏からの誘いにて、今回のワークショップに参加できたこと、普段からのサポートの有り難さを改めて感じさせていただきました。


学生との交流と日常の体験
M.Sc.の学生の皆さんとの交流も、今回の大きな学びの一つでした。



大学の学生食堂では、南インドの朝食としてラギモルトをいただきました。お皿からそのまま飲むスタイルに最初は驚きましたが、私も挑戦し、いわゆる「釜の飯を共にする」ような感覚を味わうことができました。


また、アーンドラ地方のフル・ミールスも堪能し、食文化の豊かさを実感しました。私が住んでいるヴィシャーカパトナムとも若干の違いがあります。またサリーの鮮やかな色彩や模様も印象的で、地域ごとの文化の違いが日常の中に息づいていることを感じます。


さらに、学生さんの案内で近隣のジャイナ教の寺院「Hreenkar Tirth」を訪れました。比較的新しい寺院ですが、規模が拡大してきているとのこと。敷地内には、珍しい卍の形をした寺院もありました。





ヴィジャヤワダの寺院訪問
滞在中には、ヴィジャヤワダにあるヒンドゥー教の聖地、Sri Durga Malleswara Swamy Varla Devasthanamも訪れました。この地域では非常に有名な寺院で多くの参拝者で賑わっていました。


この寺院では、ダルシャナ(拝観)に100ルピー、300ルピー、500ルピーといった区分があり、本尊への距離が異なります。今回はせっかくの機会ということで500ルピーを選び、より近くで女神ドゥルガーを拝観することができました。
印象的だったのは、スタッフの方々が非常に親切であったことです。ドゥルガーだけでなく、奥にあるシヴァ寺院まで案内してくださり、深い信仰の空間に触れることができました。なお、寺院内は撮影禁止で、スマートフォンやカメラは事前に預ける必要があります。
インドの移動体験:夜行バス
今回の移動では、インドの夜行バスも利用しました。鉄道の予約が間に合わず利用することになりましたが、これが非常に快適でした。電気バス(EV)が導入されており、1600ルピーと電車(約600ルピー)に比べると高価ではあるものの、清潔でラグジュアリーな設備が整っています。
空気清浄機や充電用コンセントが完備されているほか、スナックや水の提供もあり、移動中も快適に過ごすことができました。また、バスの位置はリアルタイムで確認でき、乗車前には運転手から電話連絡があり、降車時にもアナウンスや自動通知があるなど、システム面でも非常に整備されています。
帰路では半額程度のバスも利用しましたが、それでも十分に快適であり、インドの交通インフラの進化を実感する機会となりました。





おわりに
今回の訪問を通して、インドではヨーガが教育制度、文化、日常生活の中に多層的に存在していることを改めて感じました。大学での講義や議論だけでなく、食事や移動、宗教施設の訪問といった体験の一つひとつが、ヨーガを取り巻く環境をより立体的に理解する手がかりとなっているように思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
