はじめに
先日、Visakhapatnam 近郊の Anakapalle に位置する Bojjanna Konda を訪れました。アーンドラ地域ではよく知られた仏教遺跡群であり、地元の僧侶や尼僧の間でも親しまれている場所です。
2月中旬とはいえ、Visakhapatnamではすでに最高気温が30度に達し、季節は夏へと向かいつつあります。気候が厳しくなる前に訪問することにしました。
Bojjanna Kondaとは
Bojjanna Konda は、4世紀から9世紀頃にかけて使用された仏教遺跡群で、隣接する Lingala Konda とともに、アーンドラ地域における仏教文化の展開を示す重要な遺跡の一つです。
考古学的調査によれば、アーンドラ沿岸地域は古代の海上交易ネットワークに含まれていました。紀元前後の時代には、インド東海岸の港市がローマ世界や東南アジアとの交易に関与していたことが、『エリュトゥラー海案内記』などの古典資料や出土遺物から知られています。
Bojjanna Konda 自体が直接交易港であったわけではありませんが、こうした地域的経済圏の中で仏教僧院が形成・維持されていたと理解されています。仏教僧院はしばしば交易路や都市近郊に位置し、寄進によって支えられてきた歴史があります。
Bojjanna Kondaに到着
Visakhapatnam の寮から車で約1時間半。Bojjanna Konda は非常に閑静なエリアに位置していました。ゲートでは身分証明書と電話番号の提示が求められます。入場料は無料です。
敷地に入ると、まず目に入るのは丁寧に整備された庭園でした。木陰でくつろぐ人々の姿も見られ、遺跡であると同時に、地域の憩いの場としても機能している様子がうかがえました。見上げると、岩肌に仏像が刻まれています。


階段を登ると、丘の上には大小のストゥーパや岩窟、多数の仏像彫刻が残されています。






僧房のような小部屋も見られます。内部はひんやりとしており、しばらく座っていると自然と心が落ち着くような静かな空間でした。


丘の上から見える現在
丘の頂上に立つと、現在の Anakapalle の街並みが広がっています。遺跡は現在、水田が広がる地域に位置しており、周囲を一望できる立地にあります。


その立地は完全に孤立したものではなく、地域社会との関係の中に位置していたと考えられています。個人的には、丘の上から街を見渡していると、長い歴史の中でこの場所が地域とともに存在してきたことを実感しました。
現在は宗教的実践の場というよりも、考古遺跡として保存・管理されていますが、今日では宗教的機能は失われていますが、遺跡は丁寧に管理され、多くの人が訪れる文化遺産となっています。



小さな旅のエピソード
帰りはオートがなかなか見つからず、Anakapalle駅へ移動し、ローカル列車で戻ることにしました。久しぶりのローカル移動に、電車の遅延や座席事情にインドらしさを感じつつ、街ゆく人に助けられながら無事に帰宅。
その日の出会いの中で、ヨーガに興味があるという方と話が弾み、アーンドラ大学のヨーガクラスに関心を持ってくださる流れにもなりました。
歴史遺跡の訪問が、思いがけない出会いへとつながった一日となりました。本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
