Pre-PhD試験終了

インドでヨーガの博士課程

はじめに

みなさん、こんにちは。9月に Pre-PhD試験の申請についてブログ記事 にしていたのですが、延期が続いていた試験が、ようやく無事に実施され、受験することができました。ひとつの節目として、ここに簡単にまとめておきたいと思います。

Pre-PhD試験とは

改めまして Pre-PhD試験 とは、アーンドラ大学の博士課程において必須とされている試験で、入学からおよそ7か月後に受験資格が得られます。

試験内容は、以下で構成されており、この試験に合格することで、正式に本格的な研究活動へと進むことが認められます。

  • 研究計画(プロポーザル)のプレゼンテーション
  • 各専門分野に関する筆記試験

通常は年2回開催される試験ですが、今年は諸事情により年1回のみの実施となりました。

さらに9月の申請時には「10月開催」と案内されていたものの、その後さらに延期され、結果的に約2か月遅れての実施となりました。

留学生のグループチャットでは、「ようやく開催されて、ロケットが打ち上げられたような気分だ」と言っていたアフリカの友人もいて、思わず頷いてしまいました。

ついに受験票取得

とにかくインドの試験は、申請プロセスが煩雑 という特徴があります。

Pre-PhD試験の受験票も、以下のような、いくつもの段階を経る必要があります。

  • 申請プロセスの完了
  • 支払い
  • 受験票の印刷
  • 証明写真の貼付
  • 学部長の押印の取得
こちらが受験票 当日持参して机に置いておきます

受験票が無事に整った時点で、「試験の8割は終わったような気分」になりました。

膨大な試験範囲

試験は 3日間構成 です。

  • 1日目:専門教科全般に関する筆記試験
  • 2日目:自身の研究テーマと研究方法論に関する筆記試験
  • 3日目:質疑応答

私はヨーガ専攻なので、1日目はヨーガ全般からの出題となります。

シラバスは MA(修士)2年分の全範囲。MA時代のノートを読み返したり、AIツールも活用したりしながら、あらゆる方法を総動員して準備を進めました。

インドの筆記試験は、相変わらず記述量が非常に多いのが特徴です。試験時間は各3時間。10問中5問を選択し、1問20点、合計100点という構成です。

1問につきA4用紙4枚ほど書くため、最終的には20ページ前後。とにかく 書いて、書いて、書き続ける 試験で、最後は体力と集中力の勝負でもありました。

試験のシステム変更

今回のPre-PhD試験では、もう一つ大きな変更がありました。

これまでの 内試験(学内採点) から、今回より 外試験(学外の第三者による採点) に切り替えられ、内容もより厳格になった印象があります。

アーンドラ大学が創立100周年を迎えるこの時期に、制度改革を進めているのだと感じました。

質疑応答

3日目の質疑応答では、

  • 研究の目的
  • 研究方法
  • 用語の定義

などについて試験官から質問を受けました。こちらは比較的リラックスした雰囲気で進み、落ち着いて受けることができました。

初日の筆記試験前
最終日の質疑応答前

おわりに

試験範囲の復習、プロポーザルの準備、申請や受験票の取得など、準備段階からなかなか大変な試験でしたが、みなさんの応援のおかげで、無事に終えることができました。試験中はベトナム尼僧の友人が3日間食事を作ってくれました。最終日は豪華ランチを用意して待っていてくれるという優しさ。周囲に恵まれ本当にありがたい限りです。

ここからは、いよいよ 研究活動を本格的に進めていきたい と思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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