はじめに
今週は、来週からのロナヴァラでのカンファレンス準備(大学での許可証の取得、電車の予約など)、さらに今回のインドで2回目の下痢、しかもヘビー級のものに見舞われ、控えめに言って結構大変でした。
女子寮での暮らし
女子寮に移動して2週間が経ちました。徐々に調理器具や日用品も整ってきました。周囲に留学をしてともに勉強している学生さんがいるのはやはり良い影響があるように思います。アフリカ組の方とは今までほとんど話したことがなかったですが、少しずつ挨拶を交わすようになってきました。女子寮周囲も少しずつ散策、キッチン用品が売っているお店や、ホームメイドピクルスのお店も巡り楽しみ初めていたところでした。
- スパイスボックスにウキウキ。
- ターメリック、レッドチリ、ブラックペッパー、クローブ、あとは真ん中にジーラ(クミンシード)を入れる予定です。
- あとはスパイスではないですが、ご飯と一緒に炊くためのキヌアとミレットを入れています。ベジタリアンでも栄養が不足しないようにする工夫を学んでいます。
2度目のお腹の大洪水
ただそんな時間も束の間。寮に引っ越して来て2週間、自炊を始めて1週間。今回のインドで2回目の下痢に見舞われてしまいました。前回で予備体力を消耗していたので、今回はかなりハードな経験となりました。
思い起こせば要因は山ほどありますが、まずは水かなと思っています。寮では基本的にペットボトルか、備付の飲水用のフィルターウォーターに、持参のブリタでダブルフィルターをかけ、さらに煮沸をしたものを飲用しています。ただ思い起こせば煮沸をしてない水を飲んでしまったことがあります。今までも長期滞在の時は初期に一度下痢になるタイプなので、ゲストハウスから寮に移り各1回というのも仕方ないかなという部分もあります。やはりインド留学は命懸けというところがありますね。
またインドの野菜達は日本のスーパーで並んでいるように綺麗でないので、まずは購入後最低3回洗い、さらに利用前に飲料水で仕上げ洗いをする必要があります。(現地の方に教えてもらいました)。あまり慣れていなかったので不十分だった可能性ありです。また一度生野菜を食べたのも良くなかったかもしれません。
インドでスーパーで買ったパックのヨーグルトがギリシャヨーグルトのような滑らかさで、余りに美味しく、パクパク食べてしまったのも怪しいです。あと体質的にナッツ系もたまにあたってしまうので、アーモンドなども疑わしいです。心当たりが多すぎてキリがないですが、慣れた頃が危ないとはこのことですね。油断大敵です。
夜中のトイレ15回以上が二夜連続、しかもトイレから1番遠い部屋なので夜中にダッシュでトイレへ向かいます。睡眠も浅くヘトヘトになってしまいました。
寮に引っ越してからは大学まで5km程あるので、毎日Uberの配車サービスで通い、教授へ挨拶とその日の打ち合わせ、そこから図書館まで徒歩移動20分、図書館での作業、銀行や事務オフィスへの頻回訪問など、バイクがまだないので一つ一つの移動が広大なキャンパスでは一苦労です。また心身の緊張や疲れも溜まっていたのだと思います。
救世主尼僧Hyさんのサポート
ここでいつもの救世主尼僧Hyさんがお世話をしてくださいました。もうHyさんには頭が上がりません。ヴェトナムオーサワで仕入れた日本の梅干しのお湯割、レモンの塩漬けのお湯割、そして日本風のお粥、これらでどうにか回復を遂げることができました。
もしHyさんがいなかったら既に根を上げて日本へ帰っていたか、インドで骨を埋めていた可能性すら感じます。少なくとも病院で点滴くらいはしていたと思います。今までそれなりにインド歴は長いと思っていましたが、Hyさんに「これがインドよ」と諭されて、自分の至らなさをヒシヒシと感じているところです。
Hyさんとはプネー大学でも同じ寮でしたが、その時はまだインドレベルは同じ程度だったと認識しています。しかしアーンドラでのこの数年で物凄く成長されていると感じました。Hyさん自身もここ数年アーンドラの地で慢性疾患、感染症などにかかり、創意工夫、試行錯誤を繰り返し、今の状況まで回復したとのこと。むしろ今は以前よりも心身が健康になったとのこと。やはり経験者の知恵と重みは違います。
そして賢い方というのは先を読む力を持っているとHyさんといて気付きました。Hyさんは現状から次に何が起こるかを常に把握して行動を取っていると感じます。なので様々なことを未然に防いだり、対処することが可能です。まさにPYSⅡ-16: Heyaṁ duḥkham anāgatamを目の当たりにさせてもらっています。
さらに先日Hyさんへ「Hyが病気になったら、今度は私が看病するからね!」と伝えたら、「あなたには頼まないわ!」と冗談混じりに言われてしまいました(笑) というのも、「良い行いは巡っていくから、私が病気になったときは誰かが助けてくれればいいの。あなたかもしれないし、他の誰かかもしれない。あなたはそのとき目の前にいた人を助けてあげてね。」と。なんとも沁み入る言葉でしょう。カルマを信じ生きている方に接すると、やはりその影響を強く受けるものです。Hyさんの優しさに誓い、自分もできる限り人を助けられる人間になりたいと思いました。
下痢でロナヴァラのカンファレンスへの出発も日程をずらすことも検討しましたが、どうにか体力もそこそこに回復。無事に予定通りのフライトに乗ることができました。Hyさんからの回復食のご飯弁当付きです。早朝5:45出発にも関わらず炊き立てのお米を準備してくれました。
また尼僧Hyさんはヨーガ実習にもとてもオープンで興味を持ってくれています。一緒にスークシュマヴィヤーヤーマやアーサナを行いまずは身体のメンテを行っています。ここからプラーナーヤーマを取り入れていく予定です。またお互いヴィパッサナー瞑想を実践しているので、様々な話題で盛り上がります。むしろHyさんはPh.D in Buddhismなので専門家でもあります。きっと私達前世で会っているわね、なんて言いながらこの巡り合わせに感謝しかない日々を送っています。
おわりに
さてここからはマハーラーシュトラ州へ移動し、ロナヴァラにあるKaivalyadhama Yoga Instituteでの ガン治療に関するカンファレンス(Yoga in Cancer Care 4-7/12/2024)へ出席予定です。ちなみにオンライン参加も可能なのでご興味のある方はまだ申し込みが間に合います。このカンファでは多くの恩師やDYEdを受講している仲間に再会予定です。きっと皆にあったらホッとして涙が出そうです。ただこれと同時にプネーでは電動バイクのメンテ、荷物の郵送、夜行列車(プネーからヴィシャーカパトナム)へのバイク積込みと24時間の旅というミッションが始まります。どうにか工程を無事に終えられればと思います。皆さん、来週も無事に1週間の報告ができればと思います。ご機嫌ようです。