3国が交差する場所ゴールデン・トライアングル

タイの街歩き

本日はチェンラーイ中心地から車で北北東へ1時間半程の場所にあるチェンセーン郡を訪問した時の様子を紹介したいと思います。メコン川のほとりにあるチェンセーンには、ラーンナー王朝時代の遺跡群が数多くあります。またこの地はメコン川(ラオスとの国境)とサーイ川(ミャンマーとの国境)が合流し、3国が国境を接する「ゴールデン・トライアングル/黄金の三角地帯」として有名です。

チェンラーイでの日々は毎日がジェットコースターのようです。というのも、ホームステイさせていただいているNamphungさんは超アクティブな方で、毎日数箇所の観光に連れていってくれ、また自宅では食材屋さんに出荷するお菓子作りなどを行なっているためそのお手伝いをしているとあっという間に一日が過ぎていきます。この日も朝起きると「今日はチェンセーンの友達のお母さんの家に泊まるから、お昼までに1泊旅行の準備しておいてね」と。この時点ではチェンセーンがどこなのか、何があるのか、友達のお母さんの家に泊まるとは一体どうしてなのか、分からないことだらけですがとりあえず用意をして出発です。

この日はヨーガ・クラスなどもあり、実際にチェンラーイ市街地を出発したのは午後3時半頃でした。「どうしてもSokoにメコン川に沈む夕日を見せたい」というNamphungの思いやりの心から、やや急ぎ足でチェンセーンを目指します。

チェンセーン到着はちょうど良い夕暮れの時間で、まずはメコン川沿いの寺院に参拝しました。Googlemapで確認すると、この地域はラーンナー王朝時代の寺院や遺跡が密集しています。

残念ながら雲がかかっておりNamphungさんのイメージするメコン川に沈む夕日はみることが出来ませんでしたが、十分に美しい景色を堪能することが出来ました。

その後は有名な「ゴールデン・トライアングル/黄金の三角地帯」へと移動します。湖畔沿い一帯が観光地となっており、ゴールデン・トライアングルの大きな看板やゲート、ゴールデン・トライアングルパーク(ソブルアック)、飲食店やお土産屋さんなどが連なっています。以前は世界最大の麻薬密造地帯として有名でしたが、現在はタイ政府の指導により観光地として開発されています。 

トライアングルパークには黄金の仏像が鎮座しています。また近くには大きな象の像もあり登って写真が撮れるようになっていました。

メコン川やサーイ川を挟んで国境を接するラオスやミャンマーですが、タイと比較してその経済水準は低く物価も大きく異なるようです。ミャンマーやラオス、またはカンボジアからタイへ出稼ぎにきている方が数多く見えます。また子供の教育のために家族でタイへ移住する方も多いそうです。

またなんと言っても驚いたのは、対岸に見えるラオスの経済特区にある中国人用カジノです。タイ側から見ても一際大きな建物が目立っていますが、夜になるとイルミネーションによりその輪郭がよりはっきりとします。現在も規模拡大のための建設が進んでいるとのこと。カジノにより観光客が大幅に増えているとの噂も聞きましたが、後に調べると人身売買や薬物取引などで問題になっているようです。

この日は夕方着、日も暮れたので宿泊先へ。すっかり疲れて一瞬で就寝となりました。

翌朝はNamphunさんの強い勧めによって日の出前に起床しメコン川湖畔に散歩に行きました。メコン川のタイ側には多くの寺院や遺跡が密集しており、散歩をしていると5-10分毎に寺院や遺跡に遭遇します。

朝焼けに染まるメコン川
Wat Pha Khao Pan外観
Wat Pha Khao Pan本堂
このような遺跡が数多く見られます

こちらは中でも有名なWat Phrachao Lan Thong/ワット・プラチャオ・ラントーンです。

こちらはチェンセーンの都があった頃の城壁跡です。写真スポットとして人気のようです。

こちらはWat Chedi Luang/ワット・チェーディー・ルアンです。チェンセーン内で一番大きな仏舎利ですが、2014年の地震により一部が崩壊、その後修復されています。

チェンセーンではNamphungの学生時代の同級生のお母さんが住む家に一泊させていただきました。同級生は現在バンコクで働いており、Namgphungが時折様子を見に来ているとのことです。この日もお母さんの内服薬の整理を手伝っていました。さすが元看護師、ソーシャルワーカーで手際よく整理し、また指導も行なっています。

弾丸チェンセーンの旅でしたが、噂のゴールデン・トライアングル、そして3国の国境、それに纏わる文化や経済問題に触れることのできる貴重な機会となりました。本当にありがとうございます。

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