ラオスの古都:世界遺産ルアンパバーンの街歩き

ラオスの街歩き

はじめに

さてラオス首都ヴィエンチャンに2泊した後にラオス中国鉄道を使い、ラオス北部に位置する古都ルアンパバーンへ移動してきました。

ラオス中国鉄道利用の記事はこちらへ。

ルアンパバーン郡

ルアンパバーン郡はラオス北部に位置する古都です。14世紀にラオスの前身であるラーンサーン王国の初代ファー・グム王により都とされ繁栄した土地です。メコン川とナムカ川の合流地点に位置する旧市街には、保全と修復活動によって復元されたラオスの歴史的建造物や寺院、それにフランス保護領時代のコロニアル様式の建物が立ち並び、それらが調和した美しい街並みが見られます。1995年にはその歴史的価値が評価され、街全体が世界文化遺産に登録されています。街をただ散策しているだけでも、その美しさとゆったりとした時間の流れに自然と心穏やかになるような場所です。

ルアンパバーンのメイン通り お土産屋さん、雑貨屋さんなどがずらりと並びます
プーシーの丘からの眺め 手前はラオスの国花チャンパー(プルメリア)
湖畔のカフェでのんびりがルアンパバーン旅行者の過ごし方

さてこちらのルアンパバーンには5泊滞在することになりました。その間にルアンパバーン国立博物館、ワット・シェントーン、ワット・ヴィスンナラート、プーシーの丘、伝統芸術民族センター(TAEC/Traditional Arts and Ethnology Center)、ラオス不発弾ビジターセンター(UXO Lao Visitor Center)などを訪問しましたので、それらについて簡単に紹介していければと思います。

ルアンパバーン国立博物館

やや閑散としたヴィエンチャンの国立博物館に対し、こちらのルアンパバーン国立博物館は連日観光客にて非常に賑わっていました。

チケット売り場でチケットを購入し、チケットについたQRコードを改札へかざし敷地内へ入ります。入ってすぐの左手にロッカールームがあります。

博物館は敷地内正面に位置しています。この美しい博物館は旧王宮を使用しています。建設されたのはルアンパバーンがフランスの保護領となる数年前の1904-1909年とのこと。建物はフランス式の建築とラオス式の建築が融合した形となっています。またこの写真では見にくいのですが、博物館中央の尖塔はシーサワンヴォン王の時代に王座の真上に設置したとのこと。

博物館には王族が使用した刀、装飾品、家具、食器などのラーンサーン王朝時代の調度品や、外国からの贈答品が展示されています。日本からの贈答品の展示もありました。(館内は写真禁止となります)

ちなみに博物館入場時の注意点として、カバンなどの荷物、カメラ、携帯などの持ち込みが一切禁止されています。入場券は敷地内に入る時だけでなく、この博物館に入る際にも再びチェックがあります。そのため荷物を預ける時に、忘れずに入場券を身につけておくようにしてください。(私は知らずにロッカーを往復することになりました)

また敷地内の入り口を入った右側には、パバーン仏が鎮座する黄金の祠があります。このパバーン仏の名がルアンパバーンの名前の由来となっています。仏像はインドで作られた純金製で、スリランカの王に渡った後にクメール王朝に移り、14世紀にクメール王朝(現カンボジア)からクメール王の娘と結婚したファーグム王に贈られたと言われています。

旧市街の中央に位置し、ルアンパバーンを散策すれば必ず目につく場所です。ルアンパバーンへ来たら必ず訪れておきたい場所だと思います。

ワット・シェントーン

ルアンパバーンを代表する寺院で、1560年にラーンサーン王朝のセーターティラート王によって、ヴィエンチャンの商人チャンターパニットの偉業をたたえるために建設されたと言われています。入り口は小さめですが、中は広大な敷地が広がっています。

入り口はシンプルな作りです
外国人は20,000kip

本堂はルアンパバーン様式で、流れるような曲線の屋根が地面に向かって折り重なっています。内部には黄金の仏像が鎮座しています。

流れるような曲線の屋根がとても美しいです
黄金の仏像は見惚れてしまいます

本堂の壁画は黒色の上に、金色で美しい模様が描かれています。

また背面の壁には「マイ・トーン(黄金の木)」が装飾され、大木とともに、仏教に関する物語がモザイクにて描かれています。非常に美しく多くの方が足を止めて写真を撮っていました。

赤堂(レッドチャペル)には、寝仏が鎮座しています。壁面に描かれるモザイク画も非常に美しかったです。これはルアンパバーンの田園周囲や祭事の様子が描かれているそうです。

敷地内全体が広大で、他にも仏塔、霊柩車庫、庭園などがあり、それらを眺めながらゆっくりと過ごせ居心地の良い場所でした。

ワット・ヴィスンナラート

ヴィスンナラート王の時代(1501-1520)に建てられた寺院は、ルアンパバーンに現存する最古の寺院とされています。建設は1512年(諸説あり)とされていますが、戦乱の中で破壊され、1898年に再建されています。窓に取り付けられた木製の格子は、ラオス南部チャンパサック県にあるアンコール王朝時代の遺跡「ワット・プー」を彷彿とさせるクメール様式が採用されているとのこと。

境内には、別名をその形からスイカを意味する「ワット・マークモー」と呼ばれる仏塔があります。こちらは大きく迫力がありつつも、可愛らしいフォルムで親しみが湧く仏塔でした。

プーシーの丘

プーシーの丘はルアンパバーン国立博物館の真正面に位置します。入り口を入ると階段が続きますが、全部で328段あるとのこと。

階段を登りきると、頂上にはワット・チョムシーと黄金に輝く仏塔があます。寺院内では地元の方がお供物ととともにお祈りに来ている姿が印象的でした。

ルアンパバーンの街並み、メコン川やカーン川、周囲の美しい自然を一望することができます。

正面の博物館に比べて、観光客は少なくゆっくりと時間を過ごすことができました。

おわりに

ルアンパバーンには沢山レストランがありますが、ベジタリアンメニューにも対応用してくれている場所があります。ここは気に入って滞在中リピートしたPhonheuang cafeのBor bun tofuです。中をかき混ぜると下からたっぷりの野菜が出てきます。

さて次の記事では伝統芸術民族センター(TAEC/The traditional Arts and Ethnology Center)について紹介できればと思います。

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