はじめに
みなさん、シンチャオ/こんにちわ。今回初のベトナム訪問、そして尼僧院での生活を送っています。ベトナムの一般料理では肉魚を多く使用しますが、尼僧院では毎日が菜食精進料理です。私も普段から菜食中心の生活なので、ここでの食事は心身の管理にも合っていると感じています。またベトナムの菜食料理はバラエティが豊富で飽きません。今回はそんなベトナムのベジアイテムを簡単にご紹介できればと思います。
一般的なベトナム料理
ベトナムは歴史的に中国文化の影響を強く受けてきたため、ベトナム料理にも中華料理の影響が強く現れています。またフランスの植民地時代もあり、フランスの食文化の影響も大きくバゲットを使ったバインミーはとても有名です。ベトナム料理の一般的な特徴として、基本的に米食文化であること、魚醤であるヌクマム/ナンプラーなどの発酵調味料を使うことなどが挙げられます。
そのほか食材としては、肉類では牛肉、豚肉、鶏肉などの他にも犬肉やネズミ肉なども食されるとのこと。私も近所の散歩中に路上で犬の丸焼きを目撃したことがあり、衝撃を受けました。肉だけでなく魚介類も豊富で、ベトナム料理には肉魚が豊富に使用されます。ベトナムの旧正月には多くの方が親戚の集まりに招待してくださり、一般家庭料理を見せていただきました。晴れの日ということもありますが、様々な肉魚、そして大きなエビが並べられ豪華絢爛という感じでした。(ちなみに筆者は菜食中心であることを伝えており、優しく対応してくださいました。)
ベトナムの菜食料理
さて、ここからはそんなベトナムでの菜食料理をご紹介していければと思います。ただしここでご紹介するのは私が実際に尼僧院で経験したものとなっています。
お肉の代わりにお豆腐や乾燥椎茸を使った料理
ベトナムでは伝統料理には牛肉などが使われていることが多いのですが、具材の牛肉をお豆腐やキノコに置き換えて精進料理を作っていることをよく見かけます。干し椎茸も戻してから醤油などと炒めたり、攪拌機にかけて細かくミンチ風に砕いたりといつも工夫がされています。また味に深みを出すために出汁としても干し椎茸などのきのこ類、干し筍などがよく利用されています。
ヴィーガン用のお肉や魚
ベトナムには、ヴィーガン・ハム、ヴィーガン・ベーコン、ヴィーガン・フィッシュ、ヴィーガン・ビーフ・・・などお肉やお魚風の菜食の食べ物が豊富です。食感や味にも工夫がしてあります。レモングラスのスティックに具材が巻き付けて合ったりとハーブ類と巧みに合わせて味が単調にならないような工夫がされているのには驚きました。またヴィーガン・フィッシュはお魚型になっていたりと見た目も楽しく飽きることがありません。
調味料
ベトナム料理には欠かせない魚醤(ヌクマム)もヴィーガン用があります。原材料を見ると、大豆、塩、水としか記載されていないのですが、現地の方曰く企業秘密でバナナの皮を発酵させたものが使われているとのこと。その他パイナップルなどが使用されていることもあるようです。
このヴィーガン用の魚醤(ヌクマム)は、お魚のものよりクセも少なく、いつも色々なものにかけて頂いています。また自家製のお醤油をお庭に発見。作り方もとても簡単とのことでぜひ実験してみたいと思いました。この他にも市販のパウダー状の調味料などが豊富でスープや野菜炒めなどに利用しています。
その他いろいろ
おわりに
またベトナムの野菜や果物は甘味が強く、どれもとても美味しいことに驚きました。グレープフルーツなども酸味が少なく、甘味が強いです。また種類も豊富で毎日の野菜や果物が楽しみといった感じです。またベトナムでは新月や満月の日(1日と15日)や仏教において大切な日は戒律を守るために普段ベジタリアンでなくとも菜食にする慣習もあるそうです。そんな方々もこれだけの工夫があればきっと無理なく菜食の日を愉しんでみるのではと思います。それでは本日はこの辺りにて、最後まで読んでいただきありがとうございました!Cảm ơn!