太陽神スーリヤを讃える日ラタ・サプタミ

インドでヨーガの博士課程

はじめに

インドの伝統暦には、自然の恵みに感謝し、それを讃える行事が数多くあります。インドで生活する中で、そうした行事が人々の日常と深く結びついていることを実感しています。その一つが、太陽神スーリヤを讃える日として知られるラタ・サプタミです。

今年、1月25日(日)ラタ・サプタミの日に、私が所属するデパートメントで関連イベントが開催されました。研究対象としてヨーガを学ぶ立場でありながら、一人のインドで暮らす生活者としても、インドにおけるヨーガ観を身体感覚を通して実感する、貴重な機会となりました。

HOD Ramsh Babu sirとともに

デパートメントでのラタ・サプタミの行事

当日は、学部長によるスピーチから始まりました。太陽は単なる天体ではなく、生命の源であり、時間や季節、そして私たちの身体のリズムと深く関わっている存在であることが語られ、インド思想における自然観が共有されました。

続いて行われたプージャーでは、ココナッツを割り、その実を太陽に向けて捧げる儀式が行われました。割られたココナッツの中の水は供物として捧げられます。一つ一つの所作はシンプルですが、行為それぞれに意味が込められていることを感じました。

太陽に向かってプージャーを行います、、、
ココナッツを割り、中の水をコップに入れ、ココナッツウォーターも外側もお供えします

身体・呼吸・祈りがつながる時間

プージャーの後は、スーリヤ・ナマスカーラが行われ、さらにメディテーションへと続きました。身体を動かし、呼吸を整え、意識を内側へ向けていく流れの中で、「祈る」「マントラを唱える」「スーリヤ・ナマスカーラ」「メディテーション」といった行為が分断されることなく、相互に関係し合いながら、一つの体系として進んでいきます。

ヨーガが、単なる運動でも、精神修養だけでもなく、身体・心・自然・神への感謝を統合する実践であることを、理論ではなく体感として理解できる時間でした。

マントラに合わせたスーリヤナマスカーラの実践
太陽のイメージやマニプーラチャクラのイメージを使ったメディテーションガイドがありました

プラサーダと「分かち合う」ということ

すべてのプログラムが終わると、参加者全員でプラサーダをいただきました。神に捧げられた食べ物を皆で分かち合い、食の恵みに感謝する。この一見日常的な行為の中に、インドのホリスティックな価値観が自然に息づいているように感じられました。

一緒にプラサーダをいただきます
集合写真もパチリ

暦と季節の変化を身体で感じる

興味深いことに、ラタ・サプタミを過ぎた頃から、実際に日中の気温が少しずつ上がってきています。暦の上の節目と、自然環境の変化が重なり合い、「季節が移り変わっている」ということを頭だけでなく身体で実感します。

インドの伝統行事は、信仰や思想として理解するだけでなく、自然と人間との関係性を、生活の中で感じ直させてくれるものだと改めて思いました。

おわりに

研究を通してヨーガを学ぶ中で、文献や理論から得られる知見は非常に重要です。しかし、ラタ・サプタミの一日を通して、ヨーガが本来「生活に根ざした総合的な実践」であることを、改めて教えられたように感じました。こうした日常の中の体験を大切にしながら、インドでの学びをこれからも深めていきたいと思います。本日もありがとうございました。

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