今回はチェンラーイの数ある博物館の中でも、個人的にお勧めのウーブ・カァーム博物館(Oub Kham Museum)について紹介したいと思います。
このウーブ・カァーム博物館はチェンラーイで初の博物館で、ラーンナー王国の貴重な芸術品や人々の暮らしや文化を象徴するような品々が収集されています。
オーナーであるジュラサック・スーリヤチャイ(Julasak Suruyachai)氏はかつてのランナー王室のご子息にあたります。私が訪問した際には、ジュラサック氏の甥にあたる方が丁寧に案内をしてくださいました。
所蔵品は基本的にジュラサック氏ご本人により収集された品々とのことで40年以上の歳月をかけて集められたとのこと。中には戦争による火の粉から守るために、夜の暗闇の中収集作業を行なったものもあるとか。
中国南部に見られるタイの人々の装飾品です。銀に繊細な装飾が施されています。山岳民族は今も変わらぬデザインのものを身につけている場合があるとのこと。
左の写真は3000年以上前のドラム、右は当時の女性がつけていたブラジャーとのこと。右の写真の中央にある銀のメッシュ状のものはふんどしとして使用していたと。暑いタイでは蒸れずに涼しいとのことで今回案内してくださった方も幼少の頃に実際に使って見えたとのこと。
こちらは髪飾りやイヤリングです。カンザシやイヤリングはいざという時は武器として使用していたとのこと。確かに作りが鋭いように思います。
こちらの写真は当時の周辺の王の集まりとのこと。それぞれの地区の工芸品を持ち寄り正面に置いてあります。工芸品により当時権力を示していたようにも思えます。
こちらは猿の骨で作られた箸です。毒の混入の有無をチェックするために使用されたとのこと。
こちらは博物館の名前にもなっているウーブ・カァーム、王族が使用した金器です。王に食事を提供する為に使われていたものとなります。
非常に珍しいとされるトパーズの仏像。その他多くの仏像が保管されています。
タイの山岳民族の衣装も多く展示されています。
こちら博物館の誇る黄金の玉座です。豪華絢爛そのものです。
こちらは寝室です。
丁寧な案内の後にお茶をご馳走になりました。来館者には案内とお茶が付いてくるようです。
こちらは外の写真の一部です。博物館の内外ともに非常に興味深いです。
見応えたっぷりのウーブ・カァーム博物館、まだまだ写真で紹介できていない展示も盛り沢山です。更に来館料は教育機関などに寄付をしているとのこと。チェンラーイへお越しの際はぜひ一度訪問されることをお勧めします。
基本情報
名称:ウーブ・カァーム博物館(Oub Kham Museum)
タイ国政府観光庁サイト:https://www.tourismthailand.org/Attraction/oub-kham-museum(英語)
開放時間:8:00-17:00
入館料:300バーツ