Dhamma Laddha, Vipassana Meditation Centerについて

ラダック編

今回のラダック滞在中に4年ぶりとなる10日間のヴィパッサナー・メディテーションコースに参加してきました。

スタッフの方も、おそらく世界一標高の高いヴィパッサナーセンターであろうというDhamma Laddha/ダンマ・ラッダセンターについてレポートしていければと思います。

コース前

標高約3,500mに位置することもあり、レーには2日前を目安に到着しておくようにとのインストラクションがありました。私の場合はすでにラダックで1ヶ月以上滞在していましたが、コース参加を目的に直前に到着される場合は、コース中の体調を万全にするためにも数日前の到着は必須になるかと思います。

場所

ラダック中心部から車で約20分程のSabooというエリアにあります。大自然に囲まれていますが、レーの空港からも車で30分程度とアクセス良好の場所にあります。ただセンター近くは道の整備が進んでおらず、かなり揺られながらセンターへ到着することになります。

交通手段

基本的にタクシーか自家用車を使うことになります。コース開始の2週間ほど前にWhatsAppグループが組まれます。コース開始日に近くのゲストハウスに宿泊していたり、自家用車を使って向かう人同士でタクシーをシェアできるようにグループ内で相談できます。帰りはコース10日目に会話が出来るようになってから、同じ方向に向かう人同士でタクシーシェアの計画(空港、マーケット方面など)をしたり、そのまま一緒に旅行行く人もいました。センターの方もタクシー予約に慣れているので、コース前に帰りの予約はしなくて大丈夫かと思います。私も帰りはシェアタクシーに参加しました。

スタッフ

比較的小規模のセンターになるので、メインとなるボランティアスタッフは3名(男性2名、女性1名)。スタッフは適宜交代となると思いますが、皆さん非常に温和で親切にしてくださいました。アットホームな雰囲気に包まれています。

参加者

約50-60名程のグループとなりますが、半数ほどがラダック出身、その他はインド各地や、外国人も多く参加していました。国籍はドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、日本(私)など多岐に渡ります。トレッキングなどの観光も兼ねている方が多かったです。2/3程の方が初回参加かなと思います。

ダンマ・ホール/メディテーションルーム

男女各25-30名程度、合計50-60名程度の比較的小規模のセンターとなります。ホール内は暖かく、外の移動用のジャケットを脱いで、重ね着で適宜微調整しながら、瞑想用のブランケットを使用することで快適に過ごすことが出来ました。

メディテーション用のシェル(個室)/パゴダ

現在メディテーション用のシェル(個室)/パゴダを建設中です。ダンマ・ホールは周囲の音も響くので、より静かな環境でメディテーションを深めたい場合には必須かと思います。冬季は水も凍結する環境なので今年の作業もあと1ヶ月程度、完成は1年後となるとのことでした。2回目以降の方はぜひシェル/パゴダ完成後に行かれることを推奨します。

言語

他のセンターと同じように英語とヒンディー語となります。ディスコースに関しては、私は英語に参加しましたが、日本語も用意がありました。

部屋

基本的にはNew students の方は2人部屋、Old students は1人部屋が割り当てられるようです。床にはプラスチック素材のシートが敷いてあり、その下は砂利が固められたような状態になっています。プラスチック素材が熱を保ってくれていました。また壁暖房が入っていて、とても暖かく快適に過ごすことができました。1人部屋の棟には室内にトイレ、洗面所もついています。2人部屋の棟では共同トイレと洗面所のようです。

トイレ

個室や共有トイレは水洗ですが、外にラダックのドライトイレも設置されており、節水の為可能な方はドライトイレの使用が推奨していました。日本のボットン便所のような感じですが、使用後はトイレ内にある土をスコップで便器内に入れ、臭いの拡散を防ぎます。トイレットペーパーも設置してくれていてドライトイレも快適に使用することができました。

シャワー

節水が強調されており、コース中シャワーは3-4回までに留めるように(体臭が気になり出したら、笑)とのインストラクションがありました。10月は汗もかかないので、私は3回で必要十分でした。ソーラーパネルの温水器があるので、温かいお湯を使用することが出来ました。

洗濯

節水が強調されており、洗濯も下着までで、大きな洗濯物は禁止されていました。

食事

食事は基本的に一般的なインド菜食料理という感じです。朝食はポハ、イドリー、プリ、ワダなどでしたが、8日目の朝はピタパンのサンドイッチというオシャレな朝食も。昼食はチャパティ、ライス、ダル(豆のスープ)、サブジ(野菜のおかず)、サラダが提供されました。同じ構成ですが毎日飽きないような工夫がされており、また野菜が貴重なラダックで沢山の野菜が使われていました。また外国人が多いからか、ハーブティー、チャツニ、ジャムなどの嗜好品も設置されていました。

服装

10月上旬という時期で秋から冬の始まりとなります。山の天候は変わりやすく、また風が強く吹くことがあります。特に朝晩の外は冷えますが、ホール内は暖かいので、体温調節が可能なように重ね着スタイルが推奨されます。

私はフリース、ダウンベスト、ダウン、ウインドブレーカーを持参しましたがどれも活用しました。ホール内は長袖のTシャツをベースに上記で調整しました。また朝晩のニット帽、日中の日差しよけの帽子、サングラスもあると良いと思います。

寝具

室内には洗濯済みのシーツ、ブランケット、布団が設置されています。また追加のブランケットをもらうこともできます。どれもとても暖かいのですが、とても重い素材になります。重さが気になる方は、寝袋を持参することをお勧めします。

高地環境

◯鼻腔

高地環境では鼻腔が乾燥し、強く鼻をかむと軽度の鼻出血があります。これは一般的なことなので心配することはありませんが、センターには鼻腔に塗布する為のギーを置いてくれていました。ヴィパッサナー前は、アプリコットオイルを使用していましたが、センターでギーを試したらギーの威力が素晴らしくかなり鼻腔の状態が改善しました。

◯心肺機能

通常のセンターでのメディテーションに比較して、心拍数が20程上昇、呼吸もやや速めになることを感じました。事前のコンディショニングが非常に大切かと思います。

◯皮膚

乾燥が強いので、保湿クリームの持参は必須となります。ラダック滞在中に保湿を怠っていたら手のアカギレが目立ってしまいましたが、保湿クリームをしっかり塗布することで回復しました。

まとめ

ラダックのセンターは、他のセンターと比較して環境的にシビアな場所にあります。しかし目の前に壮大に拡がる朝日に輝く山々や、遠い山頂の雪景色、晴れた日のどこまでも高く青い空、夜空の星々や月は言葉にならない程美しいです。

高地環境ならではの感覚の変化を体験したり、山の天候から変化/アニッチャーを感じたり、冷たい風に吹かれることで頭が冴えたりと、多くの利点も感じました。

ヴィパッサナー・ラッダセンターへ行かれる方や、今後ご検討される方への参考になればと思います。

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