ラダックの人気メニュー チベット餃子/モモ

ラダック編

ラダックでは独自の料理文化があります。一般的なものは、チベット餃子のモモ、蒸しパンのティモーック、ヌードルスープのトゥクパ、チョウメンなどが挙げられます。

中でもモモは皆んなが大好きで、「好きな料理は?」と聞くと、「モモ!」と答える方が多い人気のメニューとなっています。しかしモモは作るのが大変なので、ちょっとした晴れの日に作られます。こちらLNAでも誰かの出発前日夜や、お祝いの日に「じゃぁ今日はモモにしようか!」という感じでメニューに取り入れられていました。

この日もお昼にモモパーティー

ここではそんなチベット餃子モモ作りの様子を紹介したいと思います。

夕食の為のモモ作りは、いつもより早めの午後3時頃から始まります。まずは大量の野菜のカッティングから始まります。キャベツ、にんじん、大根はスライサーを使ってみじん切りに、玉ねぎは包丁でみじん切りに、葉物は葉の部分をモモ用に細かく刻み、茎はスープに使います。

すべてのカッティングが終わるまでに1時間以上かかります。皆で一緒に取り組みます。

その後玉ねぎがキツネ色になるまで15分ほど炒め、葉物以外のその他の野菜を加えます。そこまで終えたら、火から降ろし粗熱がとれたらパニールと葉物を加え、塩と黒胡椒で味を整えます。また家庭によってはスープの素などで味付けする場合もあります。

ここから同時に生地を作ります。小麦粉に水を加え、生地がまとまったら伸ばしていきます。

大きなコップでくり抜いて、ここからモモの成形作業に入ります。

さて、ここからがプロの腕の見せ所です。みなさん手際良く様々な形のモモを作っていきます。細長いもの、丸い物、ヒダの多い物/少ない物、どんな形も自由自在です。プロレベルの方のモモはまるで芸術作品のように美しいです。またLNAでは基本的に菜食ですが、マーケットにあるお肉を使ったモモは肉汁が上手く溢れるように形が異なるとのことです。

私も2ヶ月前の訪問から、既に5回ほどモモ作りに参加しトレーニングを積み重ねてきました。私の送別会の日もメニューはモモで、この日は最終トレーニング日となりました。どうにか1種類の形で”Qualified”をもらうことができました。次回訪問時には他の形もQualifiedになるようにトレーニングを積んでいきたいと思います。ちなみにラダックのお嫁さんはモモ、ティモークなどが上手く作れるようになることが花嫁修業でもあります。

初回のモモ、ひだが乱れており基準クリアできず、笑
違う形ですが、ひだが整い合格レベルへ、笑

成形が終わったら、蒸し器で蒸して完成です。

モモの付け合わせには、みじん切りにしたトマト、玉ねぎ、グリーンチリを混ぜて塩コショウで味付けした、ピリッとした辛さのあるフレッシュチャツニが用意されます。モモに使わなかった野菜も余すことなく、スープにして頂きます。

みんなで作ったモモを一緒に囲んで、お腹も心も満タンに。送別会のこの日は「Soko, 今日は50個食べてね!」と言われましたが目標達成できず(笑) 

送別会ではダンスや歌、メッセージやギフトを用意して頂き感謝しきれない、有難い日となりました。

本日もありがとうございました。

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