タイ北部のチェンマイ観光で訪れた寺院の紹介シリーズです。今回は白像伝説でも有名なワット・スアン・ドーク(Wat Suan Dok)です。日本語で「花園の寺」と訳される美しい寺院で、旧市街の西側にあるスアンドーク門の西側約1kmの場所に位置します。
ワット・スアン・ドーク(Wat Suan Dok)は、1383年ラーンナータイ王朝の6代目クーナー王によって、僧侶スマナテーラ(Sumana Thera) のために建立されたと言われています。この1383年というのはチェンマイで最も有名なドイステープ寺院の建立と同じ年です。そしてこの2つの寺院の関係性が白像伝説として語られています。
仏教を広めるためにタイにやってきた僧侶スマナテーラが、道中夢のお告げにより仏舎利(ブッダの遺骨)を発見し、これを安置する場所を探すことになりました。僧侶スマナテーラはランナーのクーナー王に招かれ、仏舎利を納めるためにワット・スアン・ドークを建立します。
しかしワット・スアン・ドークを建立し、仏舎利を収める際にその仏舎利がそのまま2つに分かれます。そのうちの1つを白い象の背に乗せたところ、象はステープ山の山頂まで登り甲高く3回鳴いた後そこで倒れました。そしてその場所に2つ目の仏舎利を納めるため建立されたのがワット・プラテート・ドイステープである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ワット・スワンドーク
敷地に入ると、その名の通り数々の美しい仏塔が目に入ります。その中でも中央の黄金に輝く仏塔は48mあるそうです。私が訪れた時は修復作業のための囲いで覆ってありました。
この仏塔はスリランカ様式で建てられているそうです。また前述した仏陀の仏舎利が中に納められていると伝えられています。また両側の手すりはナーガで装飾されており、これは典型的なラーンナー様式としての特徴とのこと。
また寺院内の白い仏塔は霊廟群で、歴代のチェンマイ王家の遺灰が収められています。
また仏塔の東側には大きな講堂があり存在感を放っています。チケットは20THB、拝観時間は毎日8時から20時までと記載がありました。
広々とした空間に青銅の仏像が鎮座しています。興味深いことに、講堂内の主要な2体の仏像は、背を向けて反対方向を向くように配置されています。瞑想する仏坐像は東を向き、もう1体の藁の束をもった仏立像は西を向いています。
この日の参拝者は少なく、私の他に1人男性の方がいるのみでした。仏像の前でしばらく坐り、目を閉じていると自然と心が落ち着いていきました。
またこちらの本堂はその中に鎮座する西暦1504年に鋳造された高さ4.7メートルの青銅の仏像で有名です。こちらの仏像はうまく写真が撮れていなかったので、タイ国観光庁サイトより引用させていただきました。(https://www.thailandtravel.or.jp/wat-suan-dok/)
見どころ満載の花園寺院ワット・スアン・ドーク(Wat Suan Dok)にて贅沢な時間を過ごすことができました。
帰りに敷地内にあるベジタリアンのレストラン(Pun Pun Vegetarian Restaurant)を見つけました。この時は閉まっていましたが調べると人気のレストランのようで、次回はぜひ併せて訪問してみたいと思います。Pun Pun Vegetarian Restaurantのリンクはこちら
基本情報
寺院名:ワット・スアン・ドーク(Wat Suan Dok)
タイ国政府観光庁サイト:https://www.thailandtravel.or.jp/wat-suan-dok/
開放時間:8時から20時まで
拝観料:20バーツ