ラダックの結婚式に参加

ラダック編

先日ラダックの結婚式に突然参加させて頂いた時の様子をレポートできればと思います。

突然というのも、いつものように小学校でのヨーガクラスを終え、午前中の英会話のクラスをこなし、先生達と特盛の昼食を囲み、ではそろそろ帰ろうかなとしたところ、ある先生から「今からティクセイに行くけど、もし良かったら一緒に来ない?」とのお誘いを頂きました。

話を伺うと、結婚式があるとのこと。

ヒンドゥー教圏の結婚式はある程度想像がつきますが、ラダックの結婚式は初めてで興味津々です。しかしヨーガクラス用のポロシャツで、あまりにも場違いな格好なので流石に憚られましたが何度も誘って下さるので、それでは是非ということで同行させて頂きました。

到着すると早速客間に通して頂きました。

親族の方、ご友人の方々など関係が近い方々が到着するとまずはこちらの部屋に通され、団欒と軽食の時間があるようです。僧侶の方々も座ってみえました。バターティーや、ラダックのローカル・チャパティ、そして野菜のおかずでおもてなししていただきます。

バターティーは、一口飲むとわんこそば的にどんどん継ぎ足されていきます。噂では聞いていましたが、まさにコレか!という経験でした。

私はすでに学校でお昼を頂いていたので、お腹はパンパンです。勿体ないけども食べ切れずごめんなさい、と思っていたらソーナムさんがすっとカバンから袋をだしてローカル・チャパティをお持ち帰りされていました。よく見ると他の方も袋を持参されています。この日から私もいざという時のお持ち帰り袋をカバンに忍ばせておくようにしています、笑。

こちらの客間で周囲の皆さんとコミュニケーションをとったら、いざメイン会場へ移動します。庭/広場に設置された会場では、周囲で大規模な炊き出しが行われています。

会場に着くと、まずは人人人!ざっと見積もっても200-300人くらいはいるでしょうか。沢山の方が集まって、踊って、食べて、団欒されています。また入り口近くには、電化製品など沢山の品物が積み上げられています。これらは新婦の家からの進呈品とのこと。ヒンドゥー教圏でもこのような習慣はみられます。

受付を済ませ、空いている席につきます。食事はビュッフェ形式で、料理が並べられたエリアには長蛇の列ができていました。ここでは外国人ということで、特別に料理が載ったお皿を運んできて下さいました。こちらはすでにお昼ご飯を済ませ、ローカル・チャパティをかじり、わんこそば的バターティーを堪能した後でしたが、周囲の皆さんと一緒に美味しく頂きました。

そして食事を頂きながら、皆でラダック舞踊や音楽を鑑賞します。もちろん参加も可能です。

そしてとうとうメインイベントが始まります。新郎新婦、そして親族が客席を周り、参加者はそれぞれに儀礼用スカーフとご祝儀を渡されていました。中にはお札で作られた首飾りを掛けているかたもみえます。

後日文房具屋さんのショーウィンドウにこの首飾りがかけてありました。これが文房具屋さんで売っているとは驚きです。

新婦はトルコ石をちりばめたペラクと呼ばれる帽子を被ってみえます。本物のトルコ石を使っている場合は相当な重さがあり、結婚式で新婦は首が凝ってしまうとか。同行させて頂いたソーナムさんのはからいで、そんな新婦さんとツーショットを撮って頂きました。

また新婦さんのお母様やソーナムさん達とも記念写真を撮影。全く知らない方の結婚式でしたが、新郎新婦や親族の方々に触れているうちに、徐々に知人の結婚式くらいの気持ちになってきます。

その後は締めのツァンパです。ツァンパ自体はラダックでは日常の朝食にいつも出てきますが、ここでは銀の器で、バターたっぷりの豪華版です。ふんだんのバターに、さらにバターティーを注いで練っていきます。流石に食べきれずお持ち帰りしましたが、出来立てを味見させていただいたのはしっとり濃厚な悪魔的美味しさでした。こちらは晴れの日の食べ物ですね。

最後に周囲の方々に挨拶をして、この日は結婚式を後にしました。まだまだ結婚式自体は続き、夜の方が更に盛り上がりを見せるとのこと。レーは結婚式は1日ですが、周辺の村々では2-3日続くところもあるようです。

新郎新婦の家を行き来するような移動があったりと、今回見ていない側面も沢山あります。またいつかゆっくりと参加出来る日があればと思います。

本日誘って下さったソーナムさんには本当に感謝です。

ラダックではヒッチハイクが日常で見られますが、最近は止まってくれる人が少なくなってきているとのこと。そんな中ソーナムさんはヒッチハイクをしている人を見ると必ず止まってみえました。その事を伝えると「放って置けない性分でね、ふふふ」と照れながら笑うソーナムさん。学校の授業だけではない教師としての尊敬が増しました。本日もありがとうございました。

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